体毛の濃さには個人差があります。これは遺伝子が強く影響しているため、自身ではどうしてもコントロールできない部分でもあります。しかし、食生活を改善することにより、髭を始め、脇毛や体毛といったムダ毛を薄くすることができます。

毛の濃さは、ホルモンバランスが大きく関与しており、日常の食事によってそのホルモンバランスが変わり、そして毛の濃さへと繋がっていきます。今回は、髭を薄くする食品として有名な「大豆イソフラボン」の摂取により、髭が薄くなるのかどうかを紹介していきます。

大豆イソフラボンで髭は薄くなる

植物性たんぱく質が豊富に含まれる豆乳や大豆、納豆といった大豆製品を日常的に摂取し続けると、女性ホルモンの分泌が盛んになります。体内で女性ホルモンの量が増えると、髭やムダ毛が薄くなります。

これは大豆に含まれる「大豆イソフラボン」と呼ばれる成分が、男性ホルモンの分泌を抑え、女性ホルモンの成分である「エストロゲン」に似た働きをすることで、結果として髭やムダ毛の成長を抑えてくれるからです。

反対に、豆類や野菜をあまり食べずに、動物性たんぱく質である魚や肉を中心にした食生活を送ると、男性ホルモンの分泌が盛んになり、髭を始めとする胸毛、脇毛といったムダ毛を濃くしてしまいます。これは動物性たんぱく質が、男性ホルモンの成分である「テストステロン」を刺激し、毛の生成を促してしまうためです。

髭が濃いことで悩まれている方は、「大豆イソフラボン」を摂取できる豆類を普段の食事に取り入れることで、これ以上髭が濃くなるのを抑えることができます。

大豆イソフラボン配合のローションで髭を薄くする

大豆イソフラボンを含むローションも髭を薄くする効果があります。毎日使い続けることで、毛穴の奥にある「発毛組織」の発毛効果を少しずつ抑えてくれるので、髭が徐々に薄くなるといった仕組みです。

大豆イソフラボンを含むローションを使い続けたことで、髭が細くなった、髭が薄くなった、青髭が目立たなくなった、肌がツルツルになってキレイになった方も多くいます。

毎日の髭剃りに時間を取られる方や青髭が気になる方、カミソリ負けをしてしまっている方、そしてカミソリによる肌荒れが気になる方は、髭剃り後に大豆イソフラボンが含まれているローションを使うのがおすすめです。いつも使っている化粧水と簡単に置き換えて使うことができます。

濃い髭を薄くするパイナップル豆乳ローション

大豆イソフラボンの上手な摂り方

上記でも紹介した通り、納豆や豆乳、そして豆腐といった植物性たんぱく質(大豆イソフラボンを含む)食品が髭を薄くするのに大変効果的です。

豆腐料理

豆腐は、味噌汁やお吸い物に入れたり、夏は冷奴、冬は湯豆腐として楽しむことが出来ますね。

豆乳飲料

最近は豆乳飲料も多種類あり、いちご味やメロン味、ココア味、フルーツミックス味といったバリエーション豊富になっています。多くの商品はスーパーなどで 1L 100円~200円程度で購入できます。

無調整豆乳を始め、調整豆乳を直接飲む以外にも、ココアやコーヒー、紅茶にブレンドして飲む方法もあります。また、野菜と一緒にスムージーとして摂取することもできます。小松菜とバナナ、ほうれん草とバナナやりんご、といった具合に日々レシピを変えると飽きずに摂取し続けることができます。

忙しい人は豆乳飲料をうまく利用するのがおすすめです。

低GI食品も髭を薄くするのに効果的

大豆イソフラボンを含む食品だけでなく、「低GI」と呼ばれる食品全般も髭を薄くするのに効果的です。(低GIにはもちろん豆類も含まれます。)GIは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。数値が低いほど食後の血糖値が上がりにくい食品となります。

低GIはGI値が「55以下」の食品が該当し、消化に時間のかかる食品が大半を占めています。低GI食品は、食物繊維が豊富で、精製や加工といった工程があまり加わらないミネラル分が多いのが特徴です。

体内での糖質吸収が少ないため、インスリンの分泌不足の影響を受けにくいだけでなく、血糖値の上昇も防いでくれるので、消化吸収に大変効果的な役割を果たしてくれるのです。低GIと呼ばれる食品は以下の食品が挙げられます。

りんご、グリンピース、オレンジ、マンゴー、パスタ、ビーフン、蕎麦、大麦パン、ライ麦パン、バナナ、いちご、レタス、ほうれん草、大根、きゅうり、雑穀、アボカド、大豆、いんげん、納豆、枝豆、おから、きのこ類、トマト、わかめ、ひじき、玄米、モロヘイヤ、蓮根・・・など

髭を薄くする以外に低GI食品を摂取するメリット

  • 糖尿病の血糖値調整による進行の予防と改善
  • 肥満の改善と予防
  • 心疾患、高血圧、脂質異常、そして高血糖といった生活習慣病全般における予防
  • 脂肪肝、肝硬変、そして慢性肝炎などの肝疾患治療への食事療法

髭を濃くしてしまう食品

髭を薄くしてくれる食品もあれば、濃くしてしまう食品もあります。摂りすぎていないかチェックしてみましょう。

動物性たんぱく質

魚や赤身の肉、鶏肉といった動物性たんぱく質を中心にした食生活を送ると、髭が濃くなる傾向があります。更に牡蠣やニンニクやニラ、ブロッコリー、そしてカリフラワーには男性ホルモンであるテストステロンの生成を促進する栄養が含まれています。

牡蠣についてですが「海のミルク」と言われており、健康食材には間違いありません。牡蠣に多く含まれる「亜鉛」がテストステロンの分泌や生成を助けています。

次に、ニンニクやニラといった食材は、「アリシン」と呼ばれる成分が含まれており、体を活性化させてくれて、元気にしてくれる効果があります。しかしこの「滋養強壮」が強いのもこの食材の特徴であり、テストステロンの働きを強化してしまう食材でもあるのです。

そして、ブロッコリーやカリフラワーといった食材には、体内の「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの働きを弱める成分が含まれています。女性ホルモンの分泌が抑えられてしまうということは、男性ホルモンの分泌が活発になり、髭やムダ毛が濃くなることに繋がってしまうのです。

人間の体は、毛穴から毒素を排出するため、脂質を過剰に摂取すると、毛穴が開いて毛が抜けてしまいます。その時に「過酸化脂質」と呼ばれる毒素までも排出します。抜けてしまった毛は、強く太い毛へと生まれ変わり、髭や体毛が益々濃くなってしまうのです。

塩分

動物性たんぱく質に限らず、「塩分」も要注意なポイントです!塩分の過剰摂取や脂っこいもの、肉類は男性ホルモンの分泌を盛んにしてしまうので、日々の食事には気を付けましょう。

高GI食品

さらに、「高GI」と呼ばれる食品の過剰摂取はやはり、男性ホルモンの分泌を促進してしまい、毛を濃くしてしまいます。これはGI値が70以上の食品が該当しており、主成分が炭水化物の食品が多いのが特徴だからです。「高GI」と呼ばれる食品には以下のようなものがあります。

白米、パン、餅、ラーメン、うどん、コーンフレーク、フランスパン、お菓子、かぼちゃ、ジャガイモ、人参、とうもろこし、白糖、蜂蜜、チョコレート、アイスクリーム・・・など

高GIの食品を上手に摂取する方法

血糖値が高い方は、高GIの食品を摂取する際は十分な考慮が必要です。しかし、以下の工夫により高GIの食品を楽しむことが出来ます。

  • 食後の「果物」は血糖値を上昇させてしまうので、全体のバランスを配分した量を摂取するように気を付ける
  • インスリン分泌の低下を防ぐために運動する
  • GI値の低い食品だけの摂取を気にし過ぎて、同系種に偏った食生活にならないようにする
  • 白米は乳製品(牛乳やチーズ、ヨーグルト)と一緒に摂取することで、GI値を下げる効果があるので一緒に摂取する
  • 白米を「雑穀米」や「高アミロース」に切り替えることで、血糖値の上昇を緩やかにできる
  • パスタなどの乾麺は、芯が残るくらいの硬さに茹でることで、GI値を下げることができる
  • 蜂蜜を使う際は、少量といえど、GI値の低い「メープルシロップ」を使う方がベター
  • 糖質の多い白米でも、炒飯にすることで膜ができ、GI値が低下します。炒める際はバターやラードといった動物性の油を避けて、ごま油を使う
  • 「お酢」を積極的に使う。消化を緩やかにしてくれることでGI値を下げてくれる効果あり。ただし、胃腸の調子が万全でない場合は控えめに

食事制限のストレスも髭の濃さに関係する

髭を薄くする効果があるからと言って、納豆や豆乳、豆腐といった大豆製品だけをメインに食生活を急に変えてしまうとストレスが溜まってしまう可能性があります。大豆製品の摂取を頑張っても、ストレスを受けて髭が濃くなってしまっては本末転倒です。

低GI値の食品は、カロリー的にも、食べ応え的にも満足度の低い食品が多いため、これをメインにしてしまうと、食べる楽しみも失ってしまい、ストレスが溜まってしまいます。

低GIではない魚や肉も美容と健康のためには必要不可欠な食材です。食生活を急に変えることは、人によってはかなりのストレスを受けてしまうため、無理のない範囲で少しずつバランスを変えていきましょう。食生活を楽しみながら大豆製品も積極的に摂取していければ、自然に髭の濃さにも変化が表れてきます。

体の冷えも髭が濃くなる原因に?体温を下げてしまう食品に注意

体の冷えは髭を始めとする、胸毛やすね毛といった毛を濃くする原因になります。これは、本来人間が持っている防衛本能で、体毛を濃くすることで体温の低下を防ごうとする働きです。冬の寒い時期に関わらず、夏場の冷房にも気を付ける必要があります。

夏野菜

夏野菜は健康や美容にいいことも事実ですが、体を冷やしてしまう効果もあるので、食べ過ぎに注意したり、食べる際は温かいスープにするなど工夫しましょう。カブや大根、ごぼうといった根菜には体を温める効果があるので、一緒に摂ることをおすすめします。

カフェイン

緑茶やコーヒー、紅茶などカフェインが多く含まれる飲み物も体を冷やしてしまいます。カフェインには利尿作用があり、排尿によって体温を下げてしまうことが大きな理由です。

また、カフェインには交感神経を活発にさせる効果があるため、自律神経のバランスが悪い方や、ストレスが多い方は必要以上に交感神経に刺激を与えてしまう可能性もあります。

副交感神経が活発になる機会が減ってしまうと、血行が悪くなるだけでなく、冷えを起こしてしまうのです。温かい飲み物を飲むことで体が温まるわけではないことを忘れないでおきましょう。

しかし、その一方で、カフェインには毛細血管を広げて血行を促進させるいい効果もあります。さらに、脂肪を燃焼してくれる「酵素」を活性化させる働きもあり、脂肪を燃焼させることで体に熱を発生させてくれます。他にも鬱の予防効果や脳の活性化、そしてアンチエイジングにも効果的と言われています。

特に緑茶は、ボケ防止や免疫力の向上、脂肪燃焼効果、そして抗糖化作用といった効果があり、健康や美容にも効果的です。カフェインを完璧に避けることで、ストレスになってしまっては逆効果となってしまうため、「1日1杯まで!」などとご自身で決めた上で楽しむといいかもしれませんね。

髭を薄くする4つのポイント!

髭を薄くするのは時間と根気を要することをまずは年頭に置いておきましょう。しかし、改善をすることで少しでも髭を薄くすることが出来るのであれば、努力は無駄にはならないはずです。

正しく髭を剃る

シェービングを正しく行わないと、肌荒れを起こしてしまったり、更に髭が濃くなってしまいます。朝の6時~10時の間に髭を剃りましょう。

なぜ朝の6時~10時が良いかと言うと、これは、この時間帯が最も髭が伸びやすい時間であり、出血やカミソリ負けを最小限に抑えることが出来る時間でもあるからです。また、睡眠を取った後でお肌もコンディションが整っている状態です。

肌が弱い方は、肌荒れを防ぐためにも電気シェーバーをお使い下さい。ただし、髭が伸びるのが早い方や青髭が気になる方は、深剃り出来るタイプのカミソリをチョイスすることをオススメします!

ストレスを溜めない

ストレスは男性ホルモンの分泌を活性化させて、発毛を促進して髭を濃くしてしまうので、ストレスを感じないよう、そして溜めないよう意識してみてください。

男性ホルモンは深夜起きていると分泌する量が増えるため、22時、遅くとも24時前には寝るようにしましょう。早寝早起きを習慣づけることで、必要以上の男性ホルモンの分泌を抑えることが出来、結果として抑毛に繋がるのです。

また、定期的な運動で体の毒素をデトックスしてくれるだけでなく、ストレス解消にもなるので、普段の生活に取り入れるようトライしてみるとより効果的です。

ただし、筋トレやハードな体作りは男性ホルモンの分泌を高めてしまうので、ほどほどにした方がいいでしょう。

食生活

体内が酸化することで、髭も濃くなってしまいます。この酸化を防ぐ作用は「抗酸化作用」と呼ばれており、アンチエイジング効果とも言われています。体内の酸化を防ぐことで、老化の予防や防止に繋がるので、動物性たんぱく質やインスタント食品の摂取が多すぎるのはNGです。

体内に酸性の脂質である「過酸化脂質」が発生してしまい、毒素が増えてしまいます。今よりも髭が濃くなってしまうので気を付けください。

発汗と日焼け

太陽に当たって日焼けをすると、肌から発汗をし、髭の毛穴の汚れも一緒に排出してくれて、デトックス効果をもたらしてくれます。日焼けサロンではなく、太陽の光で日焼けをして汗を沢山かくことをオススメします。

まとめ

大豆イソフラボンを含む食品は、豆腐や豆乳、そして納豆はそのまま食す以外にも、炒めたり煮たりして食すことも出来れば、スムージーのように野菜や果物をアレンジして楽しみながら食すことも出来る、大変引き出しの多い食品です。髭を薄くするだけでなく、健康にもよい食べ物ですので積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。